今まで大切に住んできたマンションを売却することになった場合、気になるのはどのくらいの査定価格がつくのかです。 売却できればいくらでもいいというわけではなく、できれば高く売りたいと思う方が大半だと思います。
そこで今回は、マンションを高く売るコツや、査定価格を上げるテクニックをご紹介します。 査定価格や希望の売却価格に反映できるように、ご自身に適した方法を見つけてください。

【テクニック1】清掃・整理整頓で好印象な室内に

マンションを売却する場合、不動産会社で物件概要などからおおよその価格を算出します（机上査定）。 しかし、これはあくまでも目安です。実際には、不動産会社の担当者が売却物件を見て査定価格を算出してもらいます（訪問査定）。
もし、部屋が汚い状態でも、内装までひどくなければ大幅に査定価格が下がることはありませんが、査定価格と実際の売却価格が異なることは珍しくないため、注意が必要です。
現在住んでいるマンションに購入希望者が内覧に来た際は、売却価格と部屋の状態を見比べて、納得されずに価格の見直しを提案される可能性があります。 駅から近くて部屋の広さも十分、共有部分の管理状態も良いなど、魅力的な条件がそろっているマンションでも、部屋の印象で価格が変わることがあるのです。 マンションが持つ資産価値を最大限生かせるように、室内の清掃や整理整頓には気を使いましょう。

【テクニック2】リフォームをする場合は慎重に

きれいな室内の方が、高く・早く売却できるのでは？　と考えて、リフォームをしてから売却する方法を検討されている方もいるでしょう。 しかし、ここで注意したいのが、リフォーム費用と実際の売却価格とのバランスがきちんととれるかということです。
リフォームでお金をかけた分がマンションの売却価格に反映されると期待していたのに、結局は出費がかさんだだけで、売却価格を上乗せできなかったという結果になる可能性もあります。 立地が良いマンションの購入を希望している買主にとっては、リフォームは自分でと考える人も多いです。

しかし、人生で1度かもしれない不動産売却では、なかなか良い判断をしにくいものです。 仲介とリフォームを一体でできる不動産会社に相談して、売却物件に適した方法を提案してもらいましょう。

【テクニック3】販売実績が多い不動産会社を選ぶ

マンションの売却や査定にあたっては、不動産会社選びも重要です。 売却時には、複数の不動産会社に査定を依頼する方が多く、マンションの査定価格が高い不動産会社に販売活動を依頼しがちです。

しかし、不動産会社が出した査定価格が相場より高いと、購入希望者からの反響が少なく、売却に至らないケースもあるのです。 相場以上の価格だと長期間かけても売れないので、売却価格を大幅に下げて、やっと売却できたということになりかねません。

不動産会社を決める判断基準は、マンションの査定価格が高いという点ではないことを認識しましょう。 同じマンション内での販売実績がある会社、周辺地域を熟知している会社、取引先の規模が大きい会社などが高い査定価格を提示してきた場合は、それなりの根拠があるはずですから、詳しく話を聞いてみましょう。 また、マンション建設時のデータを保有している会社もあるため、事前に確認してみても良いかもしれません。
実績・規模共に信頼できる不動産会社であれば、購入希望者との取引が多く希望購入価格の情報も潤沢ですから、売主の希望に極力即した価格を提示する可能性があります。 このような場合は、双方の条件が合致しているため、マンションを高く売ることができます。

【テクニック4】適切な販売活動をしてもらう

売却を決めたら不動産会社に依頼し、販売活動を通じて購入希望者を募ることになります。 販売活動にはインターネットで物件情報を公開したり、チラシ配布やオープンハウス展開を行ったりと、いくつかの方法があります。
ここで重要なのは、売却物件に適した販売方法と希望に近い価格で、迅速に売却してもらえるかです。 そのために、さまざまな物件を取り扱ってきた不動産会社であれば、成功事例も多いわけですから、適切な販売方法が期待できます。
売主が注目すべきポイントは、不動産会社の担当者がしっかりと話を聞き、売主の希望を理解するかです。 担当者が誠実な姿勢で対応し、適切な販売活動を提案できれば、売主の希望に近い価格での売却につながります。

おわりに

今回は、マンションを高く売るコツや、査定価格を上げるテクニックをご紹介しました。
不動産の売却は、高く売れることに越したことはありません。最終的には、売主がどれだけ納得して売却まで進められるかが重要になってきます。 テクニックの中でもキーポイントになるのは、信頼できる不動産会社探しです。 今回の記事をもとに、ぜひ良心的な不動産会社に依頼して、大切なマンションを高く売りましょう。


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