「知り合いが所有している不動産を購入したいが、業者を通さずに手続きをすることはできないの?」とお考えの方がいるかもしれません。 このような場合、結論から述べると「Yes」ですがおすすめはできません。 不動産の取引には、物件自体や法令の調査、瑕疵(かし)や債務などいろいろ大変で大きなトラブルにつながりかねないため、プロである仲介業者を使うのが一般的です。
そこで今回は、不動産購入をする際に仲介業者を介するメリット・デメリットをご紹介します。
仲介業者を利用するメリット
不動産情報の精査をしてくれる
近年はインターネットの普及により、物件情報はWeb上で検索するのが一般的です。 日々多くの新規物件情報が更新され、インターネット上には膨大な量の案件が公開されています。
不動産の仲介業者は大量にある不動産情報から、購入希望者の条件にあった物件を探しだして紹介してくれます。
キャンセル情報も即座に確認できる
人気物件は情報が公開されると、すぐに内覧申し込みや購入申し込みが入ってきます。 ですが、申し込みが入ってしまったとしても、内覧後にキャンセルになる場合もあります。 そのわずかなタイミングの差が、理想の物件に出会えるかどうかにかかってきます。 仲介業者であれば、お目当ての物件を担当している専任業者に連絡して、そのときの状況を即座に確認することが可能です。
広域なネットワーク力
不動産仲介業者には独自のネットワークがあるため、さまざまな物件を紹介してもらえるのは大きなメリットです。 扱っている不動産の情報が豊富にあるため、希望の条件に合った物件に出会える可能性が高まります。 また、ネットワーク力を利用することで、物件の選択肢も増えるため、希望していた条件よりも好条件な物件が見つかることもあるかもしれません。
売買契約の専門家がそろっている
売買契約を行うには、金融機関や司法書士、税理士などの専門家が絡んできます。 購入物件が見つかっても、専門知識を持たない人が手続きするのは困難です。 売主と買主をつなぐ役目として、専門知識を持つ仲介業者には専門家との連携もあるので任せると安心です。
仲介業者を利用するデメリット
仲介手数料が発生する
仲介業者を利用して物件を購入した場合、仲介手数料が発生します。以下、その計算方法です。
・売買価格の3.24%+6万4,800円=仲介手数料
例えば、3,000万円の物件を売買した場合、
3,000万円×0.0324+6万4,800円=103.68万円
が仲介手数料となります。 デメリットと感じるかもしれませんが、仲介手数料は煩雑な調査や手続きなどの対価です。 成功報酬であり、宅地建物取引業法によって上限も定められています。
希望条件とマッチしていない物件をすすめられる
仲介業者は一般的に仲介する場合と、売主と専任専属媒介契約を結んで売主の物件を販売する場合があります。 仲介業者のなかには購入依頼者の希望条件と多少異なっても、売主から媒介依頼された物件や自社が所有している物件をすすめる担当者がいます。 このときは、物件と希望条件がマッチしているかをよく検討して、本音で回答しましょう。
ただ、このような業者は一部で、長期にわたり不動産業を続けている仲介業者は、購入依頼者の希望を可能な限りくんで、物件をすすめてくれます。 仲介業者を探す際は、実績年数を確認してから連絡しましょう。
おわりに
今回は、不動産購入をする際に仲介業者を介するメリット・デメリットをご紹介しました。
メリット・デメリットそれぞれありますが、総合的に見れば仲介業者が入るメリットの方が大きいでしょう。 不動産の購入を検討している際は、ぜひ1度仲介業者に相談してみることをおすすめします。
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