ライフスタイル・ライフステージの変化や転勤などで、住んでいる家を売却することは考えられます。 事前に知っておきたいのは引き渡しまでの流れや必要書類、手続きについてではないでしょうか。 そこで今回は、ステップ別に知っておきたいポイントをご紹介します。
ステップ1 家族で相談 → 査定 → 媒介契約
まずは、売却する理由や売却後の生活について、家族でしっかりと話し合っておく必要があります。
よくあるのが、「本当は売りたくなかった」「買い替え先のマンションに納得がいかなかったけれど言い出せなかった」と、家族が後から意見を言い始めてしまうケースです。 売却してしまってからではどうにもならないので、家族全員がしっかりと納得した上で話を進めるようにしましょう。また、話し合うことで方向性がまとまるため、不動産会社とのやり取りが円滑になり、スムーズな売却にもつながります。
話がまとまってきた頃に気になり始めるのが、一体いくらで売却できるのかということ。 インターネットの無料査定などで簡単に相場を確認できる時代になりましたが、それらはあくまでも目安ということを忘れないでください。 全く同条件の不動産は無いため、マンションの築年数や広さなどの物件概要だけでは、実態に即した正確な査定価格は導き出せないことは覚えておきましょう。
売却の意志が固まったら不動産会社へ不動産の価格査定を依頼します。 査定価格を把握したら不動産会社に正式に売却依頼をして、媒介契約を締結。 今後、安心して売却を進められるように、この時点で不動産会社に売却の流れを確認し不安な点があれば相談しましょう。
ステップ2 販売活動 → 購入希望者との条件調整
媒介契約を結んだら販売活動のスタートです。 不動産会社は不動産流通機構「レインズ」への物件登録、各種ポータルサイトへの掲載、 近隣へのチラシ配布などの広告活動を行って購入希望者を募っていきます。 内覧の申し込みも入ってくるので、内覧者を迎えるためにも部屋の掃除をしたり、 空気を入れ替えたりして「住んでみたい」と感じてもらえるように工夫しましょう。
購入希望者が「不動産購入申込書」を提出してきたら、不動産会社に間に入ってもらいながら契約条件を調整していきます。 希望者と直接話した方が早いのでは?と感じるかもしれませんが、話がまとまりにくくなるため、交渉は専門家である営業マンに任せるようにしましょう。
ステップ3 売買契約 → 物件引き渡し
売り主、買い主とも合意に至ったら売買契約書を取り交わします。 その後、手付金を受領し売買契約を締結。契約に際して、仲介会社から、当日必要な書類や金銭等についての案内があります。
売り主は、登記済権利証書(もしくは登記識別情報通知書)、本人確認ができる書類(運転免許証など)、実印、固定資産税納付書を用意し、 契約書に貼付する収入印紙代や仲介手数料の半金を持参。 普段使わないような書類も多いため、契約当日に慌てないよう事前に担当の営業マンに確認しておくと安心です。
その後、買い主から残代金が支払われたら抵当権抹消登記などを行い、引き渡し所有権が移転されます。 それまでに引っ越しを済ませるのはもちろんのこと、必要に応じた手続きをしましょう。
当日は鍵だけでなく、管理規約や販売時のパンフレットなども忘れずに準備してください。 また、後からクレームにならないように、退去時には売買契約書や物件情報報告書と相違が無いかを、今一度チェック。 万が一、買い主に伝えていない傷や不備が見つかった場合、不動産会社まですぐに伝えて指示を仰ぎましょう。
おわりに
基本的な不動産売却の流れを知っておくことで、不安な気持ちもある程度は軽減されるのではないでしょうか。 実際に売却することになった場合、分からないことは不動産会社の営業マンに確認するなどして、買い主も売り主も満足できるスムーズな売却を目指しましょう。
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