不動産の売却価格決定には、不動産会社による査定が欠かせません。査定には「簡易査定」と「訪問査定」の2種類があり、それぞれ異なる特徴を持っています。

査定方法の概要

• 簡易査定（机上査定）:

  • 条件の似た物件の平均価格をもとに査定。
  • 物件を実際に見ずに行われるため、精度はやや低い。

• 訪問査定（現地調査）:

  • 物件の細かな状態を確認し、精度の高い査定価格を提示。
  • 最終的な契約価格の基となる。

価格の算出方法

価格算出には、「取引事例比較法」「原価法」「収益還元法」が用いられます。これらの方法で算出された価格に、訪問査定時に確認した内容を加味して最終的な価格が決定されます。

• 取引事例比較法: 同条件の物件の成約事例から価格を割り出す。
• 原価法: 物件を取り壊し、新たに建てた場合のコストを基に価格を算出。
• 収益還元法: 投資物件の場合、将来の収益から価格を算出する。

査定の流れと注意点

1. 簡易査定を行う: 概算額を知る。
2. 訪問査定を依頼する: 精度の高い査定を受ける。
3. 査定額の確認と契約: 条件に合致する不動産会社と契約。

査定時の注意点としては、複数の不動産会社に見積もりを依頼し、必要な書類を準備しておくことが重要です。また、物件の不具合や修繕の必要性、境界線の明確さも確認しておきましょう。

結論

不動産査定は、簡易査定と訪問査定を組み合わせて行われ、最終的な価格は複数の算出方法と訪問査定の結果を基に決定されます。査定を依頼する際は、複数の業者に見積もりを出してもらい、各業者の特性を理解した上で契約することが望ましいです。