物件を探すときに、分譲賃貸という表記を見かけたことがあるかもしれません。
分譲マンションといわれるものであれば、本来その物件は販売することを目的として建てられています。
では分譲賃貸とはどういうことなのか、その意味も含めて特徴などを挙げてみました。
簡単に説明すると、もともとは販売するためのマンションだったものが賃貸として紹介されていることをいいます。
なぜこういった物件があるのかとというと、それにはいくつかの理由があります。
まずひとつは、1Rや1Kタイプなどに多く見られますが、投資目的で購入した分譲マンションの一室を賃貸に出すというパターンです。
それ以外の理由としては、所有者がなんらかの事情によってその物件に住めなくなった為に賃貸に出すというパターンがあります。
こちらの場合は3LDK等のファミリー向けの間取が多く、定期借家契約という形で賃貸として提供する期間を予め定めている物件もあります。
定期借家物件の中にはリロケーション物件とよばれている物件もあります。
分譲賃貸であることに変わりはありませんが、賃貸期限が限られていて基本的には所有者が戻ってくるときには退去しなくてはなりません。
とはいえもともと分譲として販売された物件ですから、通常の賃貸物件に比べて環境や設備が充実しているといわれています。
期間が定められていることもありますから、近隣の家賃相場よりも割安になっていることが多くそういった面でも魅力的です。
ただし注意しなくてはならないことも何点かあります。
まずは契約した時点でどのぐらいの期間借りられるかを確認し、契約終了後の引越しのことも考えておかなくてはいけません。
基本的に1年未満というような短期契約は少ないといわれていますが、契約期間によっては次の引越しにかかる費用を含めると損をしてしまうこともありえます。
また所有者の希望によっては喫煙はだめだったりペットを飼えなかったりというように、入居前の審査が厳しい場合もあるようです。
■分譲賃貸のメリットと注意したいこと
【メリット】
一般的に同年代の賃貸物件と比較しても、建物全体のクオリティが高いといえます。
築年数によって違いはありますが、分譲ならではの設備が整っているといえるでしょう。
【注意したいこと】
分譲賃貸はオーナーである所有者との契約以外に、そのマンション全体の管理規約があります。駐車場などは賃貸で住んでいる人は借りられないケースもあります。
所有者との約束だけ守ればいいというわけにはいきませんから、注意が必要です。
借りている物件の設備が破損したりした場合責任の所在はどうなるのかということや、災害時の保険はどうなっているかなど、事前に細かく知っておくことがたくさんあります。
分譲賃貸に限らず、どんな賃貸でもメリットとそうではないことがあります。
両方をしっかりと理解し、お部屋探しの際には分譲賃貸も選択肢のひとつとして考えてみるのもいいでしょう。
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